キャリアアップの為の転職。給料を下げさせない5つのポイント

日本では「終身雇用制」の名のもとに、一つの会社に定年までずっと勤務する形が、長く一般的でした。

ただ、「転職」という言葉も一般化してきており、転職に対する心理的な抵抗は、徐々に薄れてきています。昔は転職と聞くと、会社都合による様々な事情でやむなく会社を移るといったイメージがありましたが、近年では自己実現に向けての転職が増えてきています。

転職してよかったと思えるポイントは、人それぞれなので、一概には述べることはできませんが、収入アップは多くの人が望む転職理由なのではないでしょうか?

ここでは、収入アップを目指す、キャリア転職について重要な5つのポイントについて説明します。

5つのポイントを押さえて、収入アップ転職を実現しましょう!

ステップアップ

キャリア転職のススメ。絶対に給料下げさせない!

コレダ
給料を下げない転職をするためには、今までやってきたことを活かした転職をすることが必要だよ。
その為には、キャリアアップが必要ってこと!

キャリアの考え方

転職をお考えの方は「キャリア」という言葉を聞いたことがあると思います。では、「キャリア」とはいったいどういう意味なのでしょうか?

一般的には「キャリア」というのは、その人の経歴であったり、職歴と考えている人が多いと思います。しかし、本当の「キャリア」の概念はもう少し広い意味をもちます。

少し古い資料ですが、労働環境の変化について2002年に厚生労働省が作成した「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書ではキャリアは「時間的持続性ないし継続性を持った概念」と定義され、キャリア育成」とは「関連した職務経験の連鎖を通して職業能力を形成していくこと」と捉えられています。

キャリアに沿った転職か?

「キャリア」というのは、単に職歴と言ったものではなく、継続性のあるものです。その為、安易に転職を繰り返し、全く関連のない職務を転々とした場合、その人のキャリアは全く育っていないということになります。

この様な場合、転職を通じて、収入のアップを期待することはできません。その業務の初心者に多くの給料を払う企業はないからです。

ただし、「キャリア」を育成するという事は、「同じ業界の同じ仕事を選べ」ということではありません。職務の専門性と言ったことでは「技術や専門知識」の他、「市場に対する理解」も含まれます。また、「組織のマネージング能力」や「プロジェクト管理能力」なども立派なキャリアとなります。

このため、転職を考えるときには、今までの自分のキャリアを振り返り、どのキャリアを自らのアピールポイントとして将来伸ばしていくのかを考えることが必要です。そして、自分の伸ばしていきたいキャリアに沿った仕事を選ぶことが大切です

アピールできるキャリア

少々わかりにくくなりましたが、転職でアピールできる主なキャリアは下記の2つです。自分が将来どのキャリアを伸ばしていくのかを考えて、自分のキャリア設計を考えてみてください。

マネージメント

部下を持って、一つの課を率いていたというのは、立派なマネージメントキャリアとなりますし、プロジェクトを率いて成功に導いたという事も、アピールできるキャリアの一つです。

マネージメントを選択した場合は、ある程度、業界や業種の選択肢は広がります。マネージメントやプロジェクト管理などは、あらゆる業種に共通して必要となるスキルだからです。

エキスパート

エキスパートとは専門家のことです。一つの業界において、非常に優れた知識や経験がある場合は、転職において大きな武器となります。

経理や人事など、資格の必要な分野も、このエキスパートに含まれます。また、技術系の研究職だけでなく、専門知識の必要な営業職もエキスパートに含むことができます。

こちらを軸に転職活動をする場合には、同じ分野で自分の専門知識が活かせる仕事を選ぶべきです。

キャリアを積む

キャリア転職にオススメの方法

転職には様々は方法が用意されています。テレビコマーシャルなどでも転職サービスを見る機会が多くなってきました。

ただ、自分のキャリアを活かした転職でキャリアアップを目指すのであれば、スカウティング型の転職サービスがオススメです。

スカウティング型の転職サービス

スカウティング型の転職サービスとは、自分のプロフィールを登録しておくことで、その人に興味を持った企業側からオファーが届くサービスです

もちろん、すぐに採用となるわけではなく、面接などを経て正式に採用となります。

通常の転職活動では、求人募集している企業に対して、こちら側から応募をして、採用試験等を受けます。これに対し、スカウティング型の転職サービスでは、企業側からオファーが届くというメリットだけでなく、通常では公開していない求人枠からのオファーが届く可能性もあります

また、自分で会社を選ぶと、どうしても知名度などのフィルターが掛かってしまいがちですが、スカウティング型では企業側からオファーが届くので、自分では思いもよらない企業からオファーをもらえることもあります。

Goody GOODS

JACリクルートメントを使った方が良い人はどんな人なのか?実際に行って、話を聞いてきました!…

キャリアの棚卸

こういったスカウティング型の転職サービスでは、まず自分のプロフィールを登録することから始まります。

普段、仕事をしている中では、自分のキャリアが一体何なのか?何をやってきたのか?といったことを考える時間はあまりありません。また、キャリアを意識している人も、あまりいないと思います。

こういった転職サービスに登録するという事は、自分のキャリアの棚卸には非常に良い機会です

転職活動を続けていくと、早かれ遅かれ、履歴書、職務経歴書を書かなければならないので、一旦ここで、自分の今までの企業人としての実績を洗い出し、自分の強みとなるキャリア、実績を見つけ出してください。

自分の市場価値がどのぐらいになるのかを、洗い出した自分のキャリアに沿って算出します。スカウティングの転職サービスでは、どの様なキャリアを活かしていくのかを、専門のコンサルティングと相談して決めていくことができるのも、スカウティング型の転職サービスのメリットです。

また、スカウティング型の転職サービス会社である「ミイダス」では、自分のキャリアをインプットするだけで、自分の市場価値を測定できるサービスを提供しています。

市場価値診断ならMIIDAS(ミイダス)!

これに加え、外資系への転職を考えている方は是非、「Linkedin」への登録をおススメします。

Linkedinはビジネスに特化したSNSで、欧米では非常に普及したサービスです。残念ながら日本ではあまり一般的ではありませんが、自分の履歴書(職務経歴書)を公開することで、ヘッドハンターからのオファーを受けることができるようになります。

様々なオファーを受けることにより、自分の市場価値について知ることができます。このことは次の仕事での給料に大きく影響します。

給料交渉は?

スカウティング転職では、給料の交渉も担当者がやってくれます

こういった転職サービス会社は、転職先の会社から、送り込んだ人材の年収の数十パーセントのコミッションをとって成り立っているため、人材をなるべく高く企業に売り込むことも、彼らの仕事になります。

その為、より売り込みやすいキャリアを提示することにより、より高い収入を得るチャンスが出てきます。

Money

転職に必要な書類は?

転職に必要な書類は、「履歴書」と「職務経歴書」です。新卒者では、自分の「履歴書」を提出すればよかったですが、自分のキャリアを示す必要がある転職では、自分のキャリアを説明する「職務経歴書」が必要となります。

外資系に転職を考えている人は、この履歴書と職務経歴書を英文で書く必要があります。

英語では、履歴書は「Resume(レジメ)」、職務経歴書は「CV(Curriculum Vitae)」と言います。

履歴書

履歴書は決まったフォーマットに記述するので、書く項目については迷わず記入することができると思います。

一番難関なのは、自己PRに関する「特技・趣味・得意科目」や「志望の動機」に関してだと思います。

自己PRは

  1.  自分の強みや仕事をする上で大切にしている事
  2. それを裏付ける具体的な行動
  3. その結果として出た成果

を志望動機と関連付けてまとめることが重要です。

また、具体的な結果をアピールする為に、その裏付けとなる考え方を示すことが重要です。

職務経歴書

職務経歴書は文字通り、今まで自分の従事してきた職務について記載をします。

従事したプロジェクトやその成果について、アピールできることはすべて記載します。

履歴書と違い、フォーマットに自由度がある為、自己PRについても履歴書に書き切れなかったことについても書くことが可能です。

英文レジメ・CVについて

英文レジメ・CVは明確に分かれている訳ではなく、一つの書類となります。日本的な定型フォーマットである履歴書はあまり用いられず、職務経歴書の内容が重要になります。

職務内容や、得られた成果については日本の職務経歴書の内容の英訳で大丈夫です。

コレダ
日本の自己PRにあたるようなものは英文では必要なく、慣れると英文のCVの方が、日本の履歴書・職務経歴書を書くよりも楽というのが私の印象です。日本の書類は、英文の書類と比べて、フォーマットが決まっているのに内容が曖昧であるため、書き方が難しいです。
是非、英文のレジメ・CVにもチャレンジして見て下さいね!

Job description(職務記述書)ってなに?

外資系企業では、仕事(職務)に属人的な要素が入らず、純粋に職務に対して求人が行われますその為、その職務はどういった仕事で、どのような能力が必要であるかを明確に記述した「Job Description(職務記述書)」が作成されています。給料に関しての記述もある為、外資系の転職では、仕事内容などが非常に明確で分りやすくなっています。

決まったフォーマットがあるわけではありませんが、概ね下記のような内容になります。

  1. Basic details (ポジションや職種など、その職務の詳細)
  2. Job Purpose(その職務に期待する成果)
  3. Responsibilities/Activities(責任範囲や求めらる活動の内容)
  4. Report Line(組織図)
  5. Qualifications(その職務を遂行するのに必要な学歴)
  6. Experience(その職務を遂行するのに必要な職務経験)
  7. Compensation/Salary(給料)
コレダ
これだけ詳細に仕事内容が書かれていれば、入社してから「こんなはずじゃなかった…」という事もないですね!

Step up

キャリア転職って、どんな風に進んでいくの?

転職サービスにより若干内容は異なりますが、転職のおけるプロセスは次の通りです。

まずは情報のインプット

入力フォームに必要事項を入力して、転職サービスに登録です。

キャリア転職は、純粋にキャリアアップの為の転職です。ですので、短期にオファーがあった案件に飛びついてしまう事が無いように、今の仕事を続けながらの活動となります。キャリアの継続性の為にも、無職の期間が生じるのは望ましい状態ではありません。

また、幅広く自分のキャリアを転職市場に公開するという意味では、複数の転職サービスに登録する方が、可能性が広がります。ただし、同じ案件に複数の転職サービスから応募する事はやめましょう。企業側からは直ぐに分かりますし、転職サービスに対しても信用を失います。

転職サービスのエージェントとの面談(面接)

入力したデータに基づき、エージェントとの面談を行います。ここでキャリアについてのアドバイスを貰ったり、自分の希望などを伝える事で、自分の履歴書や職務経歴書を完成させると共に、希望する仕事を明確にしていきます。

ヘッドハンターからのオファーで面談を行った場合は、ヘッドハンターがその人を見極める、面接の側面もあります。

しっかりと準備をして、自分の希望する条件についてもしっかりと言えるようにしましょう。

面接

スカウティング型の転職サービスでは、企業側からのオファーが前提であるため、面接からスタートするのが一般的です。

通常の募集案件に応募する転職では、書類選考、筆記試験などを経て面接に進んで行きますが、この点がスカウティング型は異なります。

ただ、面接からスタートすると言っても、選考の厳しさは変わりませんので、ご注意を。

面接も人事部から募集している部署のマネージャーなど、複数回行われ、最終的な採用者が決められます。

外資では、最終面接は海外にいる部門長と電話会議システムで面接と言うこともあります。

おめでとうございます

最終面接をクリアーすれば、あなたの転職活動もいよいよ終盤です。

コレダ
これから転職活動の一番イベント、退職活動が始まるよ!

転職が決まったら

立つ鳥跡を濁さず

飛び立つ鳥

退職活動も転職活動と同様、非常に重要なプロセスです。この過程で、礼儀を欠いた対応をすると、社内だけでなく社外に対しても、すぐに悪い噂がたちます

キャリアを活かした近い業界に転職した場合は特に、転職後も同じ顧客を担当するケースも出てきます。人は、悪い印象はずっと忘れずに覚えているものなので、ちゃんとした引継ぎをせずに、いい加減な対応をしていた場合、転職後もあなたに悪い印象を持ち続けます。こういった事態を避けるため、キッチリとした引き継ぎをしましょう。

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人と人とのつながりは、会社の関係を超えたものです。あなたの築いた人脈は転職後も最大限維持できる努力をしましょう。その為には、社内の引き継ぎ業務など、途中で投げ出すことが無いように、しっかりと計画をして行いましょう。

私自身、2度の転職を経験しましたが、今でも元の会社の人たちとの連絡は取り合っています。元の同僚も同じように転職をし、別の会社に移った人もいます。このように、一つの会社しか知らなかった転職前の自分よりも、転職後の複数の会社を経験した自分の方が、社会人として幅広い視野で仕事ができるようになったような気がします。人脈が広がるにつれて、仕事のやり方や考え方に余裕ができ、幅広い考え方ができます。これはあなたの社会人としての、とても大切な財産です。

何日前に辞表を出すか?

辞表を提出するタイミングについては、民法第627条第1項で、2週間前の申し出でも良いことになっています。ただ、企業によっては就業規則で退職希望日の1~3ヵ月前に退職の申し出をしないといけないことが定められているケースがあります。就業規則をしっかり読んで、就業規則を破ることの無いように気を付けましょう。

一般的には、引き継ぎの期間を考えると1~2か月前には遅くとも、辞表を提出する必要があります。

転職先からは、なるべく早く来て欲しいなどの要望を受けることもありますが、転職先ともよく話し合い、失礼のない辞め方を選択して下さい。

引き継ぎについて

引き継ぎをおろそかにしてしまうと、後々のトラブルの元になってしまい、結果的にあなたの評価を落とすことになります。また、元同僚やお客様に迷惑をかける結果となります。

ただし、限られた時間の中で、すべての業務を完璧に引き継ぐことは不可能です。あなたの行ってきた仕事はそんなに簡単なものではないはずです。その為、引き継いだ人の仕事に支障が出ないように、しっかりとしたマニュアル・チェックリストを用意するべきです。また、営業の人は顧客の連絡先や話し合っている案件についてのメモもしっかりと残し、仕事に支障が出ないようにしてください。

有給消化するべき?

残っている有給をすべて消化し、次の仕事の前にしっかりとリフレッシュするように、とアドバイスされる方もおられます。

ただ、私はこの考えには反対です。

限られた時間の中で、あなたのやってきたすべての仕事の引き継ぎを行うことは不可能です。その為、有給を消化するよりも、まず引き継ぎが滞りなく行われることを最優先で行ってください。

引き継ぎを最優先することにより、結果的にあなたの評価も落とさず、転職後も今まで築いた人脈も維持することができます。私の場合は、2回の転職とも、転職前日まで引き継ぎを行っていました。その結果、すべて同じ業界内での転職でしたが、元の社内の人脈も、顧客との人脈もすべて維持することができています。

ちなみにですが、企業によっては、有給の買い取りを行ってくれるところもあるそうですが、義務ではない為、大半の企業では難しそうです。

まとめ

1. キャリアに沿った転職を考える
2. スカウティング型の転職サービスを利用する
3. 自分の市場価値を把握・上げる努力をする
4. 自分のキャリアをしっかり示すことのできる履歴書・職務経歴書を準備する
5. しっかりとした面接対策をする
Goody GOODS

現役外資系社員の筆者が、外資系に転職を考えている人達に向けて、外資系のメリット・デメリットについて説明します。英語は必要…

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